宗教について 〜 人の生と死を考える 注47

公開: 2023年3月17日

更新: 2023年4月9日

注47. 経済のグローバル化

経済は、その規模が大規模になればなるほど、発展し易くなると考えられています。人類の作る社会の規模が、これまで拡大し続けた理由もここにあります。そのような考え方に基づき、各国がその基礎となっている社会の枠組みに固執して、相互の経済連携を行わなければ、世界の経済は全く成長しなくなります。この成長の限界を取り除くために、各国は基礎となっている社会の境界を超えて、相互に連携すれば、経済は拡大できる可能性があります。その連携の規模が大きくなればなるほど、経済拡大の大きさも、拡大させることができます。

このような思想に基づいて、1990年代から米国を中心として、経済の基盤を個々の国から、世界規模に拡大させることによって、企業の経営規模を拡大する方法が採用されるようになりました。このような、製品の生産国と消費国とを切り離し、最適な地域同士を結び付けることで、企業の利益を最大にするように考えるのが、経済グローバル化経営と言われるやり方です。これによって、企業間の競争は、国際競争に発展するため、し烈になる傾向があります。また、競争の勝者が世界的に限定されるため、生産・販売企業の世界的寡占化が進展します。

参考になる読み物